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2019.07.19 暮らし

36年ぶりの二人暮らし

 

 

60代のご夫婦の住宅は

雨漏りもあり老朽化していて

リフォームをお考えでした。

 

 

当会で提供している住宅診断をご希望されたけど

診断はお家の中からもさせていただくので

 

奥様から 「診断は家を片づけてから」

 

 

 

それから1年半

末っ子の娘さんのご結婚が決まり

いよいよ夫婦二人の生活になるので

本格的にリフォームしたいというご主人からのご連絡

 

 

 

ご主人のご相談は、

物が捨てられず片付かない家のご心配。

 

奥様とお家の片付けについてお話ししたところ

義父母の荷物や戴き物、子どもの想いでの品etc...

 

それでも奥様の希望はスッキリしたスペース。

 

 

2階建て45坪の住宅は義父母が建築した

築50年になる住宅

 

 

住宅診断をして家の状態が把握できてるわけじゃないけど

築年数から想定する使用材料や建築技術、

住宅の現状や奥様の悩みを聞きながら

 

 

リフォームしても相当な金額になりそうだし

夫婦二人のコンパクトな平屋にしてはとご提案。

 

 

建て替えをするには一旦、仮住まいに引っ越ししなくてはいけないので、仮住まいは次に建築する面積と同じ広さの賃貸を借りていただき、次の家に持っていきたいものだけを出して、仮住まいの賃貸に持っててもらうよう奥様にアドバイス。

 

 

元々の住まいに残されたものは

買い取り業者さんに依頼して

引き取りいただけるもののみ処分。

 

その他の残された荷物は

解体した建物と一緒に廃棄。

 

 

 

半年後、20坪のご夫妻の住宅が完成しました。

 

お礼の電話をくれた奥様に

「捨ててしまった物に未練はないですか?」と聞くと

 

 

奥様の答えは想定外に

「何があったか忘れてしまった」 でした。

 

 

 

 

捨てられずに何年も悩んでいた奥様からは

捨てた荷物のことはそのワンフレーズで終わり

後は、今の生活の話題ばかり

 

 

「36年ぶりの二人暮らしなの~」

「家の中ではそれぞれの生活があってね」

「ダイニングリビングだけが夫婦共有スペースなの」

 

 

嬉しそうに話す奥様♡

 

 

 

 

 

夫婦別寝にされ、

それぞれの寝室は自分の希望で作られ

 

奥様の部屋には、

趣味のパッチワークスペースがあるそうで

 

ご主人の部屋には、

趣味の写真が壁一面に飾ってあるんですって

 

 

 

 

 

家事を全くしなかったご主人が

「美味しくないんだけどね」と前置きあり

食事を作ってくれたりもするんだそう。

 

 

 

 

新たに夫婦のルールもできて

共有スペースのダイニングリビングには、

互いに許可した物しか置かないんだそう。

 

「だから、なんにもないのぉ~」 と嬉しそうに話す奥様

 

 

 

 

 

話を聞きながら私嬉しくなってきて

完成したお家を拝見していないけど

奥様の弾んだ声から映像が浮かんできました。

 

 

 

 

 

36年ぶりの二人暮らしは

新婚当時とはまた違った楽しい生活空間

 

 

 

これもありだな!

そう私が教えてもらったご報告でした。