お母さんからの相談電話は、
「とても短い時間では話せない」 という言葉から始まった。
21歳の娘さんが一人暮らしを始めて1年半
途中から一緒に住みだした女友達
一人暮らしのマンションに帰らず
それまで勤めてた仕事にも行かず
その女友達と出て行ったまま戻らない1ヶ月
電話もLINEも時々しかつながらない
少ない通信の中で娘の 「帰るから」
待っても帰らない娘をなんとかしたい母。
お母さんは私に、
帰らない娘さんの原因が
一緒にいる女友達のように
彼女の素行の悪さを話していた。
しかし、娘の行動は女友達のせいじゃない。
女友達をどれだけ攻めたとしても
多くの人がその話に賛同しても
解決策にはならない。
自分以外の誰かを抑えつけられるのは
無抵抗な子どもの間だけ。
21歳の娘を制御することできない。
話を聞くうちに、
母が娘に様々なサポートをしていることがわかった。
娘さんは、
いけないことだと分かっていても
お母さんがどれだけ怒っていても
最終的に頼れる相手だと見透かしているのだった。
サポートしてる手を
お母さんがひとつひとつ手放す番
頼れる手
甘えられる手
許してくれる手
受け入れてくれる手
それらが完全に無くなったと感じた時、
娘さんは初めて冷静に考えられるようになる。
正しいことが何かは
21歳の娘さんなら判断できる
間違っていると分かっていながら
間違った行動をしているのにも
理由があって
その理由に興味をもって見つめてあげてほしい
必ずそこには
過剰なものと不足してるものが存在するはず。
過剰なものは減らし
不足しているものは増やす
ただそれだけのこと。
子どものいろんな言動の理由に興味をもとう