忘れてしまうくらい昔の話
From the corners of memory
誰かから贈られた本
タイトルも憶えてない本は
ピンクと黒でデザインされ
そんなに大きくなかったけど
しっかりぶ厚めの製本がされていた
いつも私の傍にいた。
海外で出版され
翻訳されたものだった
メンタルについて
文字が並んでいたような...
その本のページをめくるけど
読んだことはなかった
それでも
いつもベッドサイドにあった。
何年も置かれれていた
引っ越しする時も
一緒に新居につれていき
またベッドサイドに置いていた
なにが書かれていたんだろう...
原稿のデザインをして
ピンクと黒の色を入れた時、
その本のことを思い出し
気になって
書庫を探してみたけど
何年も私の傍にいたあの本は
見つからなかった。
何年も私の傍にいたのに
どうして読まなかったんだろ
贈ってくれた人は
私になにを伝えたかったんだろ
なにを想って贈ってくれたんだろ
私はどうして
何年も傍に置いていたのに
読まなかったんだろ
ぼんやりとしか覚えてない
ピンクと黒でデザインされた本
いつかどこかで出会うのかな
再会することがあったら
私はその本を読むんだろうか
―――――
みなさんにも似た経験ありますか?
私は本に書かれてることより
記憶にない贈り主がなぜ私に
その本を贈ってくれたのか?
そのために、
再会することがあったら
読んでみたいと思う
私も時々、本を贈ります。
書店は旬を教えてくれる場所
マーケティングにも欠かせない
アイデアの創出スポットでも♡
一日中でも滞在していられて
いろんな本を手に取ってるうちに
自分が魅かれる一冊だったり
誰かに贈りたい一冊と出会う
誰かに贈りたい一冊は
必ず私の相手への想いがあって
「今より笑顔になってほしい」
自分の言葉より
きっとこの本の方が
相手に伝えてくれるはず
そんな想いで本を贈ってた
だから、
何年も、ただ私の傍にいた
誰かが贈ってくれた本を読めば
贈ってくれた人が誰なのか
私になにを伝えたかったのか
わかるかも知れないと考えてる私
忘れてしまうくらい昔の話だけど
あの頃の私のメンタルは
アンバランスだった?
もしそうだったとしたら...
どこでどんな風に過ごしてきたのか
細かなことはちっとも憶えてないけど
今の私はストレスフリーで
メンタルをセルフコントロールするのは
とっても上手になったことを
心配して本を贈ってくれた誰かに
報告したい ...と思った
なにが書いてあったんだろ?
なにを伝えようとしてくれたんだろ?

