今日は起業について書きます。
私が20代の頃、
起業なんて話題は普段でないし
まして女性が! なんて話は珍しかった
今は、サラリーマンしながら
副業で起業する人も多くなり
大学生が起業するケースもあり
日常の会話の中でも
起業、フリーランスなんて単語は
よく耳にする単語になりました。
(時代って恐ろしく変化するもんだ)
ネットの普及によって
YouTubeやインフルエンサー
SNSを活用して収入を得る人も
明らかにこの30年くらいの間に
起業やビジネスは簡単になった
昔なら資本金の準備からでしたし
銀行に借入をしての企業Startも
今はクラファンなどお金が集めやすい。
(銀行の存在感が薄くなっていった)
PR営業だって昔なら、
なにかにつけPR広告にコストがかかったけど
今はSNSやYouTubeなどタダ同然の
販促ツールが山ほどあります。
40代女性からの起業相談がありました。
NGOで仕事をした
東アフリカのマラウイで栽培される
有機栽培コーヒー豆を販売する事業をしたい。
それは利益をえるだけではなく、
現地の児童労働を減らすためと
彼女は説明してくれた。
販売価格:2100円(400g)
現地からの輸送費や国内焙煎コスト
ストック管理、パッケージ代、諸経費等
利益は25%だと教えてくれた
彼女の収入目標額は、
月:50万円
この場合、単純計算で
毎月50万円の収入を得るには
2100円/袋の利益(25%)525円を
毎月、約950袋を売らなくてはならない。
結構、Coffeeを飲む家庭で
毎月一袋の消費量だとすると
950人に継続購入してもらう必要がある。
毎月950人に販売するには?
ネットで「オーガニックコーヒー豆」
...と、検索してみてください
山ほど出てきます。
価格もいろいろ
産地もいろいろ
PR方法もいろいろ
みなさんは家で飲むコーヒーに
月2100円+送料を使いますか?
更に彼女が置かれる事情には
送料の関係で3ヶ月毎(年4回)に
600kgの仕入れをする予定だそう。
この条件からすると(@400g)
毎月の販売ノルマは1500袋になる
毎月1500名に1袋を販売するには
どんな販促が必要でしょうか?
ここで考えたいのは「楽して儲ける精神」...
▪価格設定
▪利益率
▪購入量
▪リピーター数
楽して儲けるはBusinessの基本。
なんかサギっぽく感じるのは日本人ならでは
楽して儲ける=労働生産性向上
ただ価格や利益率を上げればいいわけではない。
価格を上げれば売れ難くなります
では、彼女の月50万円の収入を
低くすればいいのではと考える人もいますが
下げると、まずモチベーションが落ちます。
モチベーションはBusinessにおいて
最大の武器でもありエネルギーです。
具体的な戦略・戦術なく
頑張れば月1500袋売れる!
そう、頑張りますか?
私たちはよく、企業の売上を耳にします。
この企業は年商100億円の売上を達成!
しかし、年商何兆円の売り上げがあっても
利益が10円しかなかったら意味がありません。
それなら、年商1000万円の売上で
利益が900万円ある方が優良企業なわけです。
儲ける上で目標にしたいのは....
▪労力・消費時間:下げる
▪販売単価:上げる
▪利益率:上げる
▪販売数:下げる
そのために必要なのが
他とは違う商品に仕上げること。
いわゆる...
仕組みづくりと付加価値創造
これが苦手なのが日本人。
いい商品を提供することが目的で
お金をいただくことには罪悪感を持ってる
それは...
商品だけで勝負しようとするからです。
商品の品質は当然で
その上でお客様に更なる満足感や
ステイタスを与えられるかが付加価値
今回のご相談であれば
「有機コーヒー豆」
「貧困層生産豆」
この2つは、既にネット上に溢れ
差別化にも付加価値にもならない。
では...
価格を上げる
そして満足度を更に上げる
その仕組みづくりと付加価値づくりが必要。
エルメスのバッグは一つ数百万します。
10万円支払えば同品質のバッグあります。
それでも、エルメスのバッグを
欲しいと思う人が多いのはなぜ?
エルメスのバッグに
材料代、制作費に数百万かかりますか?
もちろん! かかっていません。
原価に関係なく値付けがされます。
要は、仕組みづくりと付加価値づくり
労力も時間も無関係
必要なのは思考力と創造力
「真面目」にやってます。...というのは
世界のビジネス定義からいえば言い訳
誰かにお金をいただくのなら
真面目やちゃんとした商品は当然。
日本人がより安価に商品提供するのは
思考力と創造力の欠落だと思います。
安く薄利で自分の首を絞め
言い訳からの自己肯定の結果
私は、今より利益率を上げながら
物価上昇させた方がいいという考え。
薄利で安価で商品提供するのは
未来にとっては悪だと思ってます。
思考力と創造力鍛えましょう!