いつもより数ヶ月遅い
クローゼットの整理をしながら
映画「her」
デジタルが生活の中に今より溶け込んでいて
それを創りあげた私たち人間が戸惑う
...なんか想像できるな〜
映画の中に出でくるサマンサは
人工知能を備えたOS
AIがパソコンやスマホの中のデータを整理
過去の操作履歴で私という人間を瞬時に分析して
必要なものと不要なものを選び出し
大量に溜め込んだデータを掃除してくれ
私たちにアドバイスまでしてくれる
どんなに巧みに言葉を並べても
息づかいや少し漏れる溜息、言葉の間に
AIは私たちの感情を読みとり
私たちが受け入れる楽しみ方を
最適な方法で提案してくれる
膨大な人の情報を蓄積して分析するうちに
人工知能も感情がなにかを知る時がくる
人と人工知能の違いは
肉体という物質的なものだけになってしまう
そんな未来が見える映画
最適な答えを求めることより
自分の答えを探すプロセスの方に
人の感情は溢れ楽しみがあるようにも...
クローゼットの整理をしながら
AIが分析して最適な片付け法を
アドバイスしてくれないかしらと思ったけど
このダウンはいつどんな理由で買ったのか
思い出してたらなつかしい映像が浮かんできたり
ちっとも着てないセーターを置いてる
理由を自分に言い訳しながら引き出しにしまう
よく着るドレスを見ながら
一番似合うパンプスとコートをコーデしていたり
買ってもらったスカートを着て
出かけたシーンや会話を懐かしんでみたり
チェストの隙間がなくなる完璧な配置や
選びやすいグラデーション配置を考えてみたり
一見、無駄に思えるこんな時間が
時間の余裕を感じさせてくれる
リラグゼーションだと気づく
さぁ...クローゼット整理に
後何時間かかるんだろ
タイムラグのある年賀状も書きたいし
来年計画してる旅行の滞在先も探したいのに