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私の失敗 「相続と人間関係」

お金建築アドバイザー 池田歩

私の失敗 「相続と人間関係」

今回はご相談の多い相続についてです。
実は、自分の家族の相続手続き開始から10年以上経過して、やっとの事で全ての手続きが終わりました。

日々、消費者さんからのご相談で相続関連のアドバイスや代理業務をしていている私ですから、かなり慣れているのに自分の家族となるとこれだけの時間を必要としてしまいました。

何故、10年以上も必要だったのか?
相続の手法や流れは熟知しています。その慣れが原因です。「いつでも出来る、みんな(親族)は協力してくれる」 と言う慢心?が、ここまで時間が掛かった理由です。

やっと全てが終わりホッとしていた時に、ふと思いました。。。
結局、私も相続のご相談を頂く消費者さん達と全く同じように考えていたのです。「自分の親族に限って。」 これが大きな問題でした。
誰がどうとか、言う問題では無いのです。
幼い頃に仲が良かった親戚も、皆が家族を持ち、それぞれ日々を精一杯生きています。

既に離れて何十年も経過すると、赤の他人に近い存在になっています。ご近所さんより遠い存在になっているのを、自らの相続の時には忘れていました。(どこかで甘えていたんです)

相続で利益を受ける側の私の立場は非常に悪い立場でした。利益を受けない他の権利者の方々への配慮を最大限理解した上で
動き出す必要があったのに、その初動対応時の私の言動が親戚には納得できないことが数多くあったのです。

普段、アドバイザーとして、助言している人間がこれではアドバイザー失格ですね。
更に言えば、亡き父がやっておくべき事、言っておくべき事を伝えていなかった為に余計にややこしくなっていることにも気がつきませんでした。

少し進んでは協議が中断して、その後数年が経過・・・・・ そんな繰り返してしまいました。

それでも最後は粘り強くお願いをして、なんとか目的を達成することが出来ましたが、私の場合はかなりラッキーだったかも
知れません。

親戚全員から、書類に記名、押印をして頂いた最後の日には「長い間ご苦労やったね。一人にエライ目させて悪かったわ。」
と言う言葉を頂きましたが、私の相談対応の経験から申しあげると、こんな言葉を言ってもらえるケースは、ほぼ有りません。

 

相続問題が長引くと、大抵の場合は最後は裁判となってしまう事が多いです。お互いの言い分を伝える為には良い機会なのかもしれませんが、聞きたくもない言葉を耳にしたり、言いたくもない言葉を言ったり、精神的にもよくありませんし、時間的にも金銭的にも痛手です。

結論が出ても、納得し難い内容だったり、大きな費用が嵩んだり、何よりも人間関係が修復不可能になるケースが多いのです。
私のように相続に対して、身内に対して、甘えた考えはとても危険です。
相続が発生したら手続きはお早めに! ...です。