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後継者

キャリア建築アドバイザー 池田歩

後継者

先日、起業当初大変、お世話になった伯父さんであり、工務店社長が亡くなりました。

その時、故人を偲ぶ場に参列された会社経営者達と話す機会が有りましたが、内容は全て、今後の工務店経営と後継者の話ばかりでした。

なかでも後継者問題は深刻で、後継者の居ない会社はいずれは廃業と既に覚悟を決めておられる方や、息子が居ても兄弟二人のどちらに会社を託すのか?結論の出ない方など、様々な悩みがあるようです。

そんな時に、

「池田君、君はどうなの?」 と言われ
「わたしは現在51才で先の事など全く考えていないですよ。」 とお伝えしましたが
「すぐにやってくる問題だから、真剣に考えておいた方が良いよ。ところで、息子2人はどうして、会社に入れないの? 少しでも早目に会社で経験を積ませた方が良いだろう。」 とも、言われたのですが...

私は今まで、沢山の後継者に悩む先輩工務店経営者を見て来ましたが、会社に子供を入れるということに魅力を感じたことが無いんです。多分、親子の関係と師弟の関係のバランスを取ることが難しいからだと思っているのが、原因だと思います。

私だって、わが子は可愛いです!(笑)
自分が苦労して作った会社も可愛いです。
出来れば、自分の会社の跡を継がせたいと思う気持ちもあります。しかし、可愛い子供でも会社で雇用すると、なると私が求めるものが違ってきます。

産みの苦しみを知らない息子達が今の厳しい時代を生き抜いて行くことは、到底無理でしょう。確かに経験はとても大切だと私も思っていますが、それは本人が自ら重要と思えるようになって初めて活きてくる事であって、父親とは言え無理やりやらされている間は何も得れることが無いのでは?と思います。

ことわざに【可愛い子には旅をさせよ】と言う言葉がありますが、その通りだと思います。

まずは、外の世界(会社)で人間関係に悩み、仕事の厳しさを覚え、その結果、親の仕事に興味をもち “本人が入社を強く望む” と言うならその時は考えるかもしれませんが今は親子にとってお互いの為にならないでしょう。

工務店と言う職種は造ると言う、仕事が大好きな事が大前提です。その為、人を育てる、世の中の流れを読み解く、と言うような事はどちらかと言うと苦手です。だから、同業者が集まるといつも今後の工務店経営と後継者問題の話になります。

本来はものづくりに没頭して、良いものを造ると言うのが、我々の業界の鉄則でしたが、いつのまにか、世の中から支持されるのは、時代を読むことに長けた会社となってしまったようです。

それでも、自分の代で会社をたたむことは、信頼して仕事を頂いたOB施主様を裏切ることになるので、絶対に出来ない! と言う熱い想いで、皆さん必死で頑張っておられます。この熱い気持ちを語り合う姿って、私は大好きです。

悲しいお通夜でしたが、夜明けまで、このような話をしながら、呑み明かしてしまいました。
おかげで翌日の告別式のお経はとても心地よくて。。。

 

親子だから難しい建築業界の事業継承、建築者がいなくなった住宅を見守り続けること。

これらの問題改善は、この団体でやるべき私の役割です。